【開催報告】JPPS2026シンポジウム3 開催報告 「患者力を支える関係性を考える」―薬剤師とともに学ぶPEP―
- 2 日前
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2026年5月、日本緩和医療薬学会年会(JPPS2026)において、シンポジウム3「 医療者がリードする患者力向上 」 ~共感と対話が育む緩和医療~が開催されました。

本シンポジウムでは、PEP(Patient Empowerment Program)の考え方を基盤に、「患者力」を患者個人の能力としてではなく、患者と医療者との関係性の中で育まれる力として捉え直し、薬剤師・看護師・研究者それぞれの立場から実践や教育の取り組みを紹介しました。当日は、朝一のセッションでありながら、70名以上が参加し、その94%以上が「明日からの診療に役立つ」と回答しました。
参加者の学び
アンケートでは、多くの参加者から「患者力」「ECAM」「MAC」「2.5人称」といったPEPの概念について、「初めて知った」「実践に活かしたい」「若手教育に取り入れたい」
といった声が寄せられました。
また、「患者を治療の対象ではなく、病を持った一人の人として理解することの大切さを再認識した」「患者の語りを聞くことを忙しさの中で忘れていたことに気づいた」
「患者との距離感や関係性について、これまで感じていたモヤモヤが言語化された」
など、日々の実践を振り返る機会になったという意見が多くみられました。
薬剤師だからこそできる患者力支援
参加者からは、
「薬の説明者から関係性の中にいる存在へ」
「薬剤師でも患者との関わり方を変えられることが分かった」
「患者の真の姿を理解しようとする姿勢の大切さを学んだ」
といった感想が寄せられました。
患者との対話や共感は特定の職種だけの役割ではなく、薬剤師を含むすべての医療者が担う実践であることが共有されました。
教育への広がり
新人薬剤師や実習生へのPEP教育に関する発表に対しても大きな関心が寄せられました。
参加者からは、
「自施設でも取り組みたい」
「患者との関わりや共感を教育できることに驚いた」
「若手教育に必要な視点だと思った」
などの声が聞かれ、患者力支援を実践できる医療者を育成することへの期待がうかがえました。
今後に向けて
総合討論では、患者との適切な距離感、自分自身を整えること、バーンアウトを防ぎながら患者と向き合うことなど、多くのテーマが共有されました。
アンケートでは、75%の参加者が「患者力ワークショップが開催されたら参加したい」と回答し、「次回はワークショップ形式でさらに学びたい」という要望も寄せられました。
PEPは、患者さんを変えるためのプログラムではなく、患者と医療者がともに関係性を築きながら、その人らしい力を引き出していくための実践です。
今回のシンポジウムを通じて、その考え方が薬剤師をはじめとする多職種へ広がり始めていることを実感しました。今後もPEPでは、患者力を支える実践・教育・研究を通じて、多職種との対話を深めていきたいと考えています。




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